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受注会に呼ばれるには?招待されるための考え方と行動

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「いつか、あの憧れのハイブランドやアパレルブランドの受注会に行ってみたい…」「SNSで見かけるVIP顧客限定のクローズドイベントには、どうすれば招待されるのだろう?」
ファッションを愛する人であれば、一度はそんな疑問を抱いたことがあるはずです。一般の店舗には並ばないランウェイの新作をいち早く手に取り、シャンパンを片手に担当スタッフと談笑しながらオーダーを決める。受注会は、まさに限られた人だけが足を踏み入れることを許された特別な空間です。

ただし、招待の基準や案内方法はブランドごとに異なり、購入額や来店回数だけで決まるとは限りません。招待を保証する方法はないからこそ、無理のない範囲で信頼関係を築き、案内を受けたときに丁寧に対応することが大切です。

この記事では、受注会に「呼ばれる」ために意識したい8つの行動から、招待状が届いた後のマナーまでを詳しく解説します。さらに記事の後半では、これを読んでいるブランド関係者や個人デザイナーの方に向けて、「自分が主催側となって受注会を開催する際の、失敗しない会場選びのコツ」についても詳しく言及しています。顧客として極上の体験を味わいたい方も、ブランドとして顧客に極上の体験を提供したい方も、ぜひ最後までお読みください。

受注会に呼ばれるには?まず知っておきたい前提

ハイブランドに限らず、アパレルブランドや専門店でも受注会は開催されています。受注会そのものの意味や一般人の参加方法は、受注会とは?一般人も参加できる?で詳しく解説しています。

受注会に呼ばれる方法として、購入額や回数だけを基準に考えるのは適切ではありません。招待制か一般公開か、既存顧客向けかなど、開催目的やブランドごとに案内方法は異なります。

この記事では、招待を保証する方法ではなく、ブランドと無理なく関係を築き、案内を受けたときに適切に対応するための考え方を紹介します。

受注会に呼ばれるための8つの行動

招待を受けることだけを目的にせず、受注会のメリット・デメリットも理解したうえで、自分に合う参加方法を選びましょう。

ブランド側の意図を理解したところで、ここからは「一般顧客からVIP顧客へ」とステップアップし、憧れの受注会へのインビテーション(招待状)を獲得するための具体的な7つの秘訣を解説します。今日からすぐに実践できるアクションばかりですので、ぜひ参考にしてください。

秘訣1:購入店舗と「担当スタッフ(外商・担当者)」を固定する

同じ店舗や担当者に相談を続けると、好みやサイズ、過去の購入履歴を理解してもらいやすくなります。ただし、担当者を固定すれば必ず招待されるわけではありません。無理に購入せず、相談しやすい関係をつくることが大切です。

秘訣2:年間の「購入金額(LTV)」と「購入頻度」のバランス

招待基準として年間購入額や頻度が公開されているケースは多くありません。金額を目標にするのではなく、欲しい商品や予算を担当者に正直に伝え、継続的にブランドと接点を持つことを意識しましょう。

秘訣3:プロパー(定価)での購入実績を積む(セール品ばかり買わない)

「定価で買い続ければ呼ばれる」と決めつける必要はありません。セール品を含め、納得して選んだ商品を長く愛用し、購入後の相談やメンテナンスも含めて丁寧に付き合う姿勢が信頼につながります。

秘訣4:ブランドの「世界観」を体現するファッションで来店する

高価な服や全身のブランドコーデが必要という意味ではありません。会場や店舗の案内に合わせ、清潔感と動きやすさを意識し、自分らしい服装で参加しましょう。

秘訣5:スタッフとの会話で「ブランドへの愛着」と「熱量」をアピールする

一方的に熱意を示すより、気になっている商品や着用場面を具体的に相談するほうが会話は深まります。購入しない場合も、無理に理由を作らず、率直に伝えることが信頼につながります。

秘訣6:SNS(Instagram等)での質の高い発信とタグ付け

SNS発信は招待に必須ではなく、ブランドによって受け止め方も異なります。発信する場合は、公式ルールや撮影可否を守り、過度なタグ付けや宣伝目的の投稿は避けましょう。

秘訣7:ブランド(洋服)以外の「小物・ジュエリー・時計」を購入する

招待を目的に、必要のない商品カテゴリーまで購入するのは避けましょう。自分の用途に合う商品だけを選び、購入後も大切に使うことが基本です。

秘訣8:クレームや無理な要求をしない「上質な顧客」であり続ける

問い合わせや要望は、感情的にならず具体的に伝えます。予約時間、撮影、同伴者、支払いなどの案内を守り、分からない点は早めに確認する。こうした基本的な対応が、次回の案内を受けやすい関係づくりにつながります。

受注会の種類別|招待制と一般公開の違い

「受注会」と一口に言っても、その形式や規模、そして「呼ばれる難易度」は様々です。自分が現在どのステージの顧客であり、どのレベルの受注会を目指しているのかを把握しておくことで、今後の購買戦略が立てやすくなります。

VIP顧客限定の「クローズド受注会(トランクショー)」

呼ばれる難易度が最も高いのが、この「クローズド受注会」です。一部のブランドでは「トランクショー」とも呼ばれ、店舗の営業時間外や高級ホテルのスイートルーム、あるいはブランドが用意した特別なイベントスペースを貸し切って行われます。
招待されるのは、年間購入金額トップクラスの限られたVIP顧客のみ。会場ではシャンパンや一流シェフのケータリングが振る舞われ、デザイナー本人が来日して直接コレクションの解説をしてくれることもあります。また、世界で数点しか生産されない超限定アイテムや、エキゾチックレザーを使用した高額商品など、一般の店頭には決して並ばない「裏メニュー」のオーダー権が与えられるのも、このクローズド受注会ならではの特権です。この領域に到達するには、単なる資金力だけでなく、ブランドとの長年にわたる強固な信頼関係が必要不可欠です。

既存顧客向けの「シーズン先行受注会」

一般的に「受注会に呼ばれた」と言う場合、最も多いのがこのパターンです。シーズン(春夏・秋冬)の立ち上がりの約半年前に、ブランドの路面店や百貨店のVIPルーム、または外部のイベントスペースで開催されます。
招待の対象となるのは、ある一定以上の顧客ランク(シルバーやゴールドなど)を満たしている顧客や、前述の「担当スタッフからの推薦」を受けた顧客です。難易度としては中〜高程度と言えます。新作のサンプル(まだ量産されていない試作品)がフルラインナップで並び、誰よりも早く次のシーズンのトレンドをチェックすることができます。「人気のアイテムは、一般発売される前にこの受注会の段階で予約完売(ソールドアウト)してしまう」というケースも多く、確実にお目当てのアイテムを手に入れるためには、参加を案内される場合があります。

誰でも参加可能な「オープン受注会(ポップアップストア)」

近年、特に若手デザイナーズブランドやD2C(ネット通販メイン)のブランドで急増しているのが、この「オープン受注会」です。厳格な招待制ではなく、ブランドの公式SNSやWebサイトで告知され、事前の来店予約さえすれば「誰でも(新規顧客でも)」参加できるのが特徴です。
呼ばれる難易度はゼロ(自己応募)ですが、ブランドの世界観を直接体感し、デザイナー本人と会話できる貴重な機会です。「今はまだブランドのVIPではないけれど、受注会の雰囲気を味わってみたい」という方は、まずはこのオープン受注会やポップアップストアに積極的に足を運び、現場の空気に慣れることから始めるのがおすすめです。

案内・招待状が届いた後の対応

念願叶って、ついにあなた宛に受注会のインビテーション(招待状)が届いたとします。しかし、呼ばれて終わりではありません。受注会は「次も呼ばれるかどうか」を決めるオーディションの場でもあります。ここでは、招待状を受け取ってから当日に至るまでの、大人のマナーとスマートな振る舞いについて解説します。

招待状への迅速な返信と、同伴者の確認

VIP向けの受注会は、完全アポイントメント制(時間ごとの入れ替え制)で行われることがほとんどです。そのため、手元に招待状(または担当スタッフからのLINE等)が届いたら、可能な限り迅速に「出席・欠席」の返信をしましょう。もし都合がつかない場合でも、丁寧に理由を添えて欠席の旨を伝えるのがマナーです。無断欠席(ドタキャン)はブランド側に多大な迷惑をかけ、一発でブラックリスト入りするリスクがあるため避けてください。
また、多くの場合、受注会には「同伴者1名まで可」といったルールが記載されています。友人やパートナーを連れて行く場合は、その旨を事前に担当スタッフに伝えておきましょう。会場のキャパシティや用意するドリンク・手土産の数に関わるため、事前の人数把握は必須です。

当日の服装(ドレスコード)と持ち物

当日の服装は、前述の「秘訣4」と同様、そのブランドの世界観に敬意を払ったコーディネートで臨むのが基本です。招待状に「スマートカジュアル」などのドレスコードが指定されている場合は、必ずそれに従います。
実用的な観点から言うと、当日はたくさんの新作を「試着」することになります。そのため、着脱に時間がかかる複雑な服や、メイクが付きやすい被り物の服は避け、スムーズに着替えができる前開きのシャツやブラウス、シンプルなボトムスを選ぶと非常にスマートです。また、試着室の床を歩くことを想定し、脱ぎ履きしやすい靴を選び、靴下の状態(穴が開いていないか等)にも気を配りましょう。

持ち物に関しては、招待状(デジタルチケットの場合はスマートフォン)、クレジットカード(高額決済になる可能性があるため、利用限度額を事前に確認しておくこと)の2点は必須です。会場では写真撮影が許可されるケースが多いので、スマートフォンの充電もしっかりと準備しておきましょう。

試着やオーダーをする際のスマートな振る舞い

会場に到着し、担当スタッフに挨拶を済ませたら、いよいよ新作とのご対面です。気になるアイテムがあれば、遠慮せずにどんどん試着をお願いしましょう。受注会は「実際に着てみる」ための場所です。
ただし、他の参加者もいる中で、一つの試着室を何時間も独占したり、手当たり次第にラックの服を乱暴に引っ張り出したりするのはマナー違反です。試着したいアイテムをいくつかピックアップし、スタッフにまとめて試着室へ運んでもらうのがスマートなやり方です。
そして最終的にオーダーを決める際、もし「今回はピンとくるものがなかった」という場合は、無理に高額な商品を買う必要はありません。その代わり、「このコートは素敵だけれど、私のライフスタイルには合わないかもしれない。次回の〇〇のようなアイテムに期待しています」と、買わない理由を明確かつポジティブに伝えることで、スタッフも次回以降の提案がしやすくなり、良好な関係を保つことができます。

【重要】受注会終了後の「お礼」とフォローアップ

受注会が無事に終わった後、意外と抜け落ちがちなのが「事後のフォローアップ」です。一流のVIP顧客は、受注会から帰宅した後、または翌日中に必ず担当スタッフ宛に「お礼のメッセージ」を送ります。

「今日は素晴らしい受注会に招待していただき、ありがとうございました。〇〇さんが提案してくれたジャケット、出来上がるのが今からとても楽しみです」といった簡単なメッセージ(店舗への電話や、公式LINEへの返信など)を入れるだけで構いません。ブランドのスタッフも、受注会という大イベントを終えて疲弊している中で、こうした顧客からの温かいフィードバックをもらうと非常に救われますし、「この方を招待して本当に良かった。また次のイベントにもお声がけしよう」と強く記憶に刻み込まれます。こうした「最後の一手間」を惜しまないことこそが、特別な待遇を受け続けるための最大の秘訣と言えるでしょう。

主催者・デザイナー向け|受注会を開催するには

ここまで、「顧客として」受注会に呼ばれるためのノウハウを解説してきましたが、この記事を読んでいる方の中には、ご自身でブランドを立ち上げたばかりのデザイナーや、セレクトショップを運営しているオーナーの方もいらっしゃるのではないでしょうか。

「自分たちのブランドでも、既存の顧客に喜んでもらえるような素敵な受注会を開催したい」
そう考えたとき、成功の鍵を握る最大の要素は「おもてなしの空間作り」と「会場選び」にあります。

顧客を「VIP」としておもてなしする空間作りの重要性

自社ブランドの受注会を開催する際、ただ服をハンガーラックに並べるだけでは、単なる「即売会」や「ファミリーセール」と何ら変わりません。受注会とは、顧客に非日常的な体験を提供し、「私はこのブランドから大切にされている」と感じてもらうためのブランディングの場です。

そのためには、細部にまでこだわった空間作りが不可欠です。
例えば、ウェルカムドリンクとして質の高いお茶やスパークリングウォーターを用意する、ブランドのコンセプトに合わせた生花を飾る、五感に訴えかけるような洗練されたBGMとルームフレグランスを使用する、といった工夫です。また、試着室の広さや鏡の配置、照明の明るさ(服の色が美しく、かつ顧客の顔色がきれいに見える色温度)にも徹底的にこだわる必要があります。こうした「空間全体の質」が、顧客の購買意欲を大きく左右し、「また次のシーズンもこのブランドの受注会に来たい」と思わせる原動力となります。

失敗しない受注会・展示会会場の選び方(立地・内装・設備)

そして、その空間作りの土台となるのが「会場選び」です。初めて受注会を主催する際、予算の都合でアクセスの悪い雑居ビルの一室や、無機質な貸し会議室を選んでしまうケースがよく見られますが、これはブランディングの観点から言えば大きな悪手です。

受注会の会場を選ぶ際は、以下の3つのポイントを必ずチェックしてください。

  1. 立地とアクセス: 顧客が足を運びやすい主要駅の近くであることはもちろん、最寄り駅から会場までの「道のり」も重要です。風俗街や騒がしい飲み屋街を通らなければならない場所は避け、落ち着いたエリアを選びましょう。
  2. 内装のテイストと天井高: 会場の内装がブランドの世界観とマッチしているかを確認します。スケルトン(コンクリート打ちっぱなし)のスタイリッシュな空間が良いのか、白を基調としたクリーンなギャラリーが良いのか。また、天井が高い会場はそれだけで高級感と開放感を演出できるため、ブランドの展示には非常に適しています。
  3. バックヤード(控え室)の有無: 見落としがちですが、スタッフの休憩や、在庫・ハンガーのストック、ケータリングの準備などを行うための「お客様の目に入らないバックヤード」が確保できるかどうかは、当日のオペレーションをスムーズに回す上で極めて重要です。

 

関連記事:ブランド受注会の参加方法・服装・マナー受注会で何も買わない場合のマナーをご覧ください。

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著者

寺島 翔平

イベントを開催したい業者様と、スペースを貸したい施設様との仲介業務を行っています。特に買取催事を中心に、個人として約15社の業者様の平日イベントスペースをスーパーマーケットなどで確保。業者様が安心してイベントを実施できるよう、迅速かつ柔軟な対応で日々場所の確保に尽力しています。

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