【保健所許可】厨房付きイベントスペースで食品販売!許可取得の完全ガイド

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「イベントスペースで自慢の料理や商品を販売したいけれど、保健所の許可ってどうすればいいの?」「厨房付きのスペースを探しているけど、どんな設備が必要?」そんなお悩みをお持ちではありませんか?イベントでの食品提供・販売には、保健所の許可が不可欠です。しかし、その取得プロセスや必要な設備について、不安を感じている方も多いはず。この記事では、厨房付きイベントスペースで食品販売を行うために必要な保健所許可の取得方法を、初心者の方にも分かりやすく解説します。許可取得の疑問を解消し、あなたのイベントを成功に導くための第一歩を、ここから踏み出しましょう。

イベントスペースでの食品提供・販売に保健所許可はなぜ必要?

イベントスペースでの食品提供・販売に保健所許可はなぜ必要?

イベントスペースで食品を提供・販売する際には、保健所の許可が不可欠です。これは、単なる手続きではなく、食の安全を守り、消費者の健康を確保するための重要な義務として、食品衛生法によって定められています。

食品を扱う事業者は、食中毒の発生防止や衛生的な環境の維持に努める責任があります。特に不特定多数の人が集まるイベントでは、提供される食品が原因で広範囲に健康被害が及ぶリスクがあるため、より一層の注意が必要です。保健所は、事業者が食品衛生法で定められた基準を満たしているかを確認し、適切な管理体制が整っている場合にのみ営業を許可します。

許可なく食品の提供や販売を行った場合、行政指導や罰則の対象となるだけでなく、万が一食中毒などが発生した際には、事業者の信頼失墜や重大な法的責任を問われることになります。イベントを成功させるためには、企画内容だけでなく、食品衛生に関する法規制を遵守し、安全・安心な食の提供を最優先に考えることが不可欠なのです。保健所の許可は、事業者がこの責任を果たすための第一歩であり、消費者にとっても信頼できる食品が提供されていることの証となります。

保健所許可の種類:営業許可と臨時営業許可の違い

保健所許可の種類:営業許可と臨時営業許可の違い

イベントスペースで食品を提供・販売する際に必要となる保健所の許可には、主に「食品営業許可」と「臨時営業許可」の2種類があります。これらはイベントの期間や頻度、提供する食品の種類によってどちらが必要かが異なります。それぞれの許可の定義と違いを理解し、ご自身のイベントに合った許可を申請することが重要です。

食品営業許可(通常の営業許可)

食品営業許可は、飲食店や菓子製造業など、継続的に食品の製造・加工・調理・販売を行う事業者が取得する許可です。イベントスペースを恒常的に利用して食品を提供する場合や、販売形態が通常の店舗営業と変わらない場合に必要となります。

特徴:

  • 対象: 継続的・反復的に食品を提供する事業
  • 期間: 長期間(通常5~6年)有効
  • 申請要件: 厳格な施設基準(専用の厨房設備、衛生設備、従業員の資格など)を満たす必要がある
  • 注意点: 取得には時間と費用がかかる場合がある

臨時営業許可

臨時営業許可は、祭りやイベント会場などで、短期間かつ一時的に食品を提供・販売する場合に特化した許可です。地域のお祭りでの模擬店や、数日間限定のポップアップストアなどがこれに該当します。

特徴:

  • 対象: 短期間、一時的な食品提供・販売
  • 期間: イベント期間中のみ(数日~数週間程度)有効
  • 申請要件: 通常の営業許可に比べて施設基準が緩和されることが多いが、提供する食品の種類や調理方法に制限がある場合がある
  • 注意点: イベントごとに申請が必要な場合が多く、提供できるメニューが限定されることがある

営業許可と臨時営業許可の比較

両者の違いを以下の表にまとめました。ご自身のイベントの規模や期間に合わせて、適切な許可を選択しましょう。

区分 食品営業許可(通常の営業許可) 臨時営業許可
対象 継続的・反復的に食品を提供・販売する事業 短期間・一時的に食品を提供・販売するイベント
期間 長期間(通常5~6年) イベント期間中のみ(数日~数週間程度)
申請要件 厳格な施設基準(専用厨房、衛生設備、資格など) 通常の営業許可より緩和されるが、提供食品に制限あり
申請回数 一度取得すれば期間内は有効 イベントごとに申請が必要な場合が多い
提供食品 幅広い食品を提供可能 加熱処理が中心、調理工程が少ないものに限定されがち
主な用途 飲食店、菓子製造業、常設の販売店 祭り、地域イベント、ポップアップストア

どちらの許可が必要か迷った場合は、イベントを予定している地域の保健所に事前に相談することをおすすめします。提供する食品の種類や調理方法、イベントの期間などを具体的に伝え、必要な許可の種類と要件を確認しましょう。

厨房付きイベントスペースで食品販売するための保健所許可取得ステップ

厨房付きイベントスペースで食品販売するための保健所許可取得ステップ

厨房付きイベントスペースで食品販売を行うための保健所許可取得は、いくつかの明確なステップを踏む必要があります。申請前の準備から、必要書類の提出、施設検査、そして許可証の交付までの具体的な流れを、初心者の方にも分かりやすいように解説します。

1. 申請先の確認と事前相談

まずは、イベントスペースを管轄する保健所を確認し、必ず事前に相談へ行きましょう。 イベントの内容、提供する食品の種類、使用するスペースの設備状況などを具体的に伝え、必要な許可の種類や申請に必要な書類、設備要件などを確認します。この段階で疑問点を解消しておくことが、スムーズな許可取得の鍵となります。

2. 申請書類の準備

事前相談で確認した必要書類を準備します。一般的に、以下のような書類が必要になります。

  • 営業許可申請書: 保健所で配布される所定の様式に記入します。
  • 施設の平面図・立面図: 厨房設備や客席、手洗い設備などの配置がわかる図面です。
  • 食品衛生責任者の資格を証明するもの: 栄養士、調理師、製菓衛生師などの免許、または食品衛生責任者養成講習会の修了証など。
  • 水質検査成績書: 貯水槽使用水や井戸水を使用する場合に必要です。
  • 登記事項証明書(法人の場合): 法人として申請する場合に提出します。
  • その他: 提供する食品によっては、追加で書類を求められることがあります。

3. 厨房設備の保健所基準とは?

食品を安全に提供するためには、保健所が定める衛生基準を満たした厨房設備が不可欠です。以下に主要な設備とその基準を解説します。

シンク・給排水設備

衛生的な手洗いと器具洗浄は食中毒防止の基本です。保健所が求める主な基準は以下の通りです。

  • 二槽式シンク: 調理器具や食器を洗浄するためのシンクは、原則として2槽以上必要です。洗浄とすすぎを分けて行えるようにするためです。
  • 手洗い器: 調理従事者用の手洗い器は、厨房内に独立して設置し、石けんや消毒液、使い捨てペーパータオルなどを備え付ける必要があります。
  • 温水供給: シンクと手洗い器の両方で、温水が供給できる設備が必要です。
  • 給排水: 給水は上水道または飲用適の水質検査に合格した水を使用し、排水は適切に処理できる構造であることが求められます。

調理・加熱設備

食品を安全に調理・加熱するための設備要件と、その配置に関する基準も重要です。

  • 十分な加熱能力: 提供する食品の種類に応じて、中心部まで適切に加熱できるコンロ、オーブン、電子レンジなどの設備が必要です。
  • 適切な配置: 調理スペースは、食材の汚染を防ぐため、清潔区域と不潔区域が明確に分けられ、交差汚染が起こらないような配置が求められます。
  • 専用の調理台: 食材の切り分けや盛り付けを行うための専用の調理台を設けることが望ましいです。

換気設備

調理中の煙や蒸気を適切に排出するための換気設備は、厨房内の衛生環境を保つ上で非常に重要です。

厨房内には、調理時に発生する煙や蒸気、臭気を外部に排出するための十分な換気設備(換気扇、排気フードなど)が必要です。特に、火気を使用する場所には、効果的な排気能力を持つ設備を設置し、室内の空気を清潔に保つことが求められます。

冷蔵・冷凍設備

食材の適切な温度管理は食中毒予防の基本です。

  • 十分な容量: 使用する食材の量に見合った容量の冷蔵庫・冷凍庫が必要です。
  • 温度計の設置: 庫内温度を正確に管理できるよう、見やすい位置に温度計を設置する必要があります。
  • 適切な温度管理: 冷蔵庫は10℃以下、冷凍庫は-15℃以下を維持できる性能が求められます。
  • 食材の区分け: 生ものと加工品、アレルギー物質を含む食材などを区分けして保管できるスペースや容器の確保が望ましいです。

清掃・衛生管理設備

施設内の清潔を保つための清掃用具置き場、消毒設備、ゴミ容器、害虫駆除対策などの基準も確認しましょう。

  • 清掃用具置き場: 清掃用具は専用の場所に保管し、清潔に保つ必要があります。
  • ゴミ容器: 蓋付きで、汚水が漏れない構造のゴミ容器を設置し、定期的に清掃・消毒することが求められます。
  • 害虫対策: 施設への害虫の侵入を防ぐため、窓や出入口に網戸を設置するなどの対策が必要です。
  • 消毒設備: 調理器具や食器を消毒するための設備(食器乾燥機、消毒保管庫など)があると良いでしょう。

4. 施設の平面図・立面図の作成

厨房設備の配置や給排水設備、手洗い器の位置などを明記した平面図と、建物の構造がわかる立面図を作成します。これは保健所の検査時に非常に重要な資料となりますので、正確に作成しましょう。

5. 申請書類の提出と手数料の支払い

準備が整ったら、必要書類を保健所の窓口に提出し、定められた手数料を支払います。書類に不備がないか、提出前に再度確認しましょう。

6. 施設完了検査の実施

書類提出後、保健所の担当者が実際にイベントスペースを訪問し、申請内容と実際の設備が基準を満たしているかを確認する施設完了検査が行われます。この検査に立ち会い、担当者の質問に答えられるように準備しておきましょう。

7. 許可証の交付

施設完了検査に合格すると、後日、保健所から営業許可証が交付されます。これで、晴れてイベントスペースでの食品提供・販売が可能になります。許可証は、施設内の見やすい場所に掲示することが義務付けられています。

許可取得をスムーズにするためのポイント

許可取得をスムーズにするためのポイント

保健所許可の取得は、適切な準備とポイントを押さえることでスムーズに進めることができます。このセクションでは、許可申請において特に重要となる「事前相談の重要性」、「許可が出やすい厨房設備の特徴」、そして「専門家(行政書士など)の活用」という3つのポイントに焦点を当て、読者が無駄なく効率的に許可を取得できるよう、実践的なアドバイスを提供します。

事前相談の重要性

イベントスペースでの食品提供・販売を計画する上で、保健所への事前相談は非常に重要です。計画段階で相談することで、施設の設備要件や手続きの流れ、必要な書類について正確な情報を得られ、後々の手戻りを防ぐことができます。

相談時には、イベントの具体的な内容(提供する食品の種類、販売方法、期間など)や、利用を検討しているイベントスペースの厨房設備の図面や写真などを準備しておくと、より具体的なアドバイスを受けられます。担当者との対話を通じて疑問点を解消し、スムーズな申請につなげましょう。

許可が出やすい厨房設備の特徴

保健所の担当者が許可を出しやすいと判断する厨房設備には、いくつかの共通した特徴があります。これらは衛生管理のしやすさに直結するため、イベントスペースを選ぶ際や、設備を整える際に意識すると良いでしょう。

  • 十分なシンクと給排水設備 調理用、手洗い用、洗浄用など、用途に応じた複数のシンクが設置されており、それぞれに温水が出る設備があることが望ましいです。特に、手洗い設備は調理場内に適切な位置にあることが重要です。
  • 衛生的な壁と床材 壁や床は、清掃しやすく、耐水性・耐熱性のある素材が求められます。油汚れや水はねが頻繁に発生する場所では、ステンレスやタイルなど、拭き取りやすい素材が適しています。
  • 適切な換気設備 調理中に発生する蒸気や臭気を効率的に排出し、室内の空気を清潔に保つための換気扇や換気フードが十分に機能していることが必要です。
  • 十分な冷蔵・冷凍設備 食材の適切な温度管理は食中毒予防の基本です。十分な容量と性能を持つ冷蔵・冷凍庫が設置されており、庫内温度を適切に保てるかを確認しましょう。
  • 整理整頓しやすいレイアウト 食材の搬入から調理、提供、洗浄、廃棄に至るまでの動線が明確で、交差汚染が起こりにくいレイアウトが理想的です。調理器具や食器の保管場所も、衛生的に管理できる配置が求められます。

これらの特徴を満たす厨房設備は、保健所の基準をクリアしやすく、スムーズな許可取得につながります。

専門家(行政書士など)の活用

保健所許可の申請手続きは、必要書類の準備や施設基準の確認など、専門的な知識と時間が必要となる場合があります。特に、初めて申請を行う方や、日々の業務で忙しい方にとっては、大きな負担となることも少なくありません。

このような場合、行政書士などの専門家を活用することで、手続きを効率的かつ確実に行うことができます。専門家は、申請書類の作成代行、保健所との事前相談のサポート、施設基準に関するアドバイスなど、多岐にわたる支援を提供してくれます。これにより、申請者は本業に集中できるだけでなく、不備による手戻りを防ぎ、スムーズな許可取得が期待できます。費用は依頼する内容や行政書士によって異なりますが、一般的には数万円から十数万円程度が目安となります。信頼できる専門家を選ぶためには、食品営業許可の実績が豊富か、料金体系が明確かなどを確認すると良いでしょう。

厨房付きイベントスペースの探し方と選び方

厨房付きイベントスペースの探し方と選び方

保健所許可の要件を満たす厨房付きイベントスペースを見つけることは、イベント成功の鍵となります。このセクションでは、適切なスペースを探すための具体的な方法と、選定時に注意すべきポイントを詳しく解説します。物件サイトの活用から契約内容の確認まで、読者が安心してスペースを選べるようサポートします。

物件サイト・専門業者の活用

厨房付きイベントスペースを探す際、一般的な不動産サイトでは情報が少ない場合があります。専門の物件サイトや、イベント・飲食店舗に特化した業者を活用することで、効率的に理想のスペースを見つけられるでしょう。

  • イベントスペース専門の物件サイト
    • イベント開催に特化したサイトでは、厨房設備の有無や広さ、利用可能な調理器具などの詳細情報が掲載されていることが多いです。飲食イベントの実績が豊富なスペースも多く、許可取得に関するノ経験やアドバイスを得られる可能性もあります。
  • 飲食店居抜き物件・店舗専門の不動産業者
    • 居抜き物件を扱う不動産業者は、元々飲食店であったスペースの情報を持っており、保健所の営業許可基準を満たす厨房設備が備わっている物件を見つけやすいです。ただし、イベント利用に特化していない場合もあるため、利用目的を明確に伝え、相談することが重要です。

イベントスペースのマッチングプラットフォーム

イベントスペースのマッチングプラットフォーム

近年、多様なコンセプトのレンタルスペースを気軽に利用できるマッチングプラットフォームが人気を集めています。シェアキッチンやレンタルスペースに特化したプラットフォームを活用することで、手軽に厨房付きのイベントスペースを探すことができます。これらのサービスでは、利用者のレビューを参考にできる点も大きなメリットです。ただし、プラットフォームによっては、食品の提供や販売が許可されていないスペースもあるため、必ず事前に利用規約を確認し、運営者へ問い合わせるようにしましょう。

設備基準を満たしているかの確認

スペースを選定する上で最も重要なのが、保健所の設備基準を満たしているかどうかの確認です。内見時には、以下のポイントを重点的にチェックし、必要であれば保健所への事前相談も検討しましょう。

  • シンク・給排水設備
    • 食材用と手洗い用のシンクがそれぞれ独立して設置されているか、十分な数があるかを確認します。温水供給の有無も重要です。
  • 調理・加熱設備
    • 提供する食品の種類に応じた調理器具(ガスコンロ、オーブン、電子レンジなど)が揃っているか、適切に稼働するかを確認します。
  • 換気設備
    • 調理に伴う煙や蒸気を適切に排出できる換気扇や換気口が十分に備わっているか確認します。
  • 冷蔵・冷凍設備
    • 食材の保管に必要な容量と温度管理が可能な冷蔵庫・冷凍庫があるかを確認します。
  • 清掃・衛生管理設備
    • ゴミ箱の設置場所、清掃用具の保管スペース、従業員用トイレの清潔さなども確認ポイントです。

契約内容の確認(飲食提供の可否、厨房利用の条件など)

気になるスペースが見つかったら、最終的な契約前に利用規約や契約内容を細部まで確認することが不可欠です。特に、飲食提供や厨房設備の利用に関する項目は、後々のトラブルを避けるためにも入念にチェックしましょう。

  • 飲食提供・食品販売の可否
    • スペースによっては、飲食物の持ち込みは可能でも、その場での調理や販売を禁じている場合があります。必ず事前に確認しましょう。
  • 厨房設備の利用条件
    • 利用可能な調理器具、ガス・電気の使用制限、清掃義務の範囲、ゴミの処理方法などを確認します。
  • 利用時間と延長料金
    • 準備・片付けの時間を含め、イベントに必要な時間を確保できるか、延長料金はどのくらいかかるかを確認します。
  • 保険の加入状況
    • 万が一の事故に備え、施設側が加入している保険の内容や、利用者側で加入すべき保険について確認することも重要です。

イベントスペースでの食品提供・販売にかかる費用感

イベントスペースでの食品提供・販売にかかる費用感

厨房付きイベントスペースで食品提供・販売を行う際には、スペースのレンタル費用、保健所への許可申請費用、必要な厨房設備の費用、そしてその他の付帯費用など、様々なコストが発生します。これらの費用を事前に把握し、適切な予算計画を立てることで、予期せぬ出費を防ぎ、イベントをスムーズに運営することができます。

スペースレンタル費用

イベントスペースのレンタル費用は、立地や広さ、設備、利用時間によって大きく変動します。

  • 時間貸し: 数時間から利用できるプランで、短時間のイベントや準備に適しています。費用は1時間あたり数千円から1万円程度が目安です。
  • 日貸し: 1日単位で利用するプランで、本格的なイベント開催に適しています。費用は1日あたり数万円から数十万円と幅があります。
  • 期間貸し: 数日〜数週間のポップアップストアなど、長期利用向けのプランです。月単位での契約となることもあり、割引が適用されるケースもあります。

また、厨房設備の利用料や清掃費、その他オプション料金が別途発生する場合もあるため、契約前に詳細を確認することが重要です。

許可申請・手数料

保健所への営業許可や臨時営業許可の申請には、手数料が発生します。この手数料は、申請する業種や地域(自治体)によって異なりますが、一般的には1万円〜2万円程度が目安となることが多いです。例えば、飲食店営業許可であれば16,000円程度、菓子製造業許可であれば13,000円程度が一般的です。

新規申請だけでなく、許可の更新時にも手数料がかかる場合があります。正確な金額は、管轄の保健所の窓口やウェブサイトで事前に確認するようにしましょう。

厨房設備(レンタル・購入・改修)

イベントスペースに厨房設備が備わっていない場合や、既存設備では要件を満たせない場合、設備にかかる費用も考慮する必要があります。

  • 設備のレンタル: 短期間のイベントであれば、必要な調理器具や冷蔵庫などをレンタルする方が経済的です。レンタル費用は、品目や期間によって異なりますが、数千円〜数万円程度で利用可能です。
  • 設備の購入: 長期的にイベント開催を予定している場合や、特定の設備が必要な場合は、購入も選択肢に入ります。しかし、初期費用が高額になりがちで、設置場所や保管場所も考慮する必要があります。
  • 既存設備の改修: レンタルスペースによっては、軽微な改修が許可される場合があります。シンクの増設や換気設備の強化などが必要な場合、数十万円から数百万円の費用がかかることもあります。改修を行う際は、必ずオーナーの許可を得るとともに、保健所の基準を満たすように計画しましょう。

その他(保険、衛生管理用品など)

上記以外にも、イベント開催には見落としがちな費用が発生します。

  • イベント保険: 万が一の事故や食中毒に備え、イベント賠償責任保険への加入を検討しましょう。費用はイベントの規模や内容によって異なりますが、数万円程度が目安です。
  • 消耗品・衛生管理用品: 手洗い石鹸、消毒液、使い捨て手袋、ペーパータオル、ゴミ袋などの衛生管理用品や、試食用の皿、カトラリー、ナプキンなどの消耗品も継続的に発生します。
  • 広告宣伝費: イベントの集客には、チラシ作成、SNS広告、ウェブサイト制作などの広告宣伝費も必要です。
  • 人件費: イベント運営や調理、接客に必要なスタッフの人件費も重要なコストです。

これらの費用も予算に組み込み、総合的な計画を立てることで、安心してイベントを成功させることができるでしょう。

成功事例と失敗事例から学ぶ

他の事例から学ぶことは、自身のイベント企画において非常に有益です。このセクションでは、厨房付きイベントスペースでの食品販売を成功させた事例と、残念ながら失敗してしまった事例を具体的に紹介します。それぞれの事例から得られる教訓を明確にし、読者が同様の成功を収め、失敗を回避するためのヒントを提供します。

成功事例:地域の食材を活かしたポップアップレストラン

あるフードコーディネーターが、地域の特産品を使った期間限定のポップアップレストランを厨房付きイベントスペースで開催しました。成功の鍵は、以下の点にありました。

まず、保健所への事前相談を徹底したことです。企画段階で地域の保健所に足を運び、提供するメニュー、調理方法、使用する厨房設備の詳細を伝え、必要な許可の種類や設備要件を事前に確認しました。これにより、申請書類の準備から施設検査までスムーズに進めることができました。

次に、衛生管理計画の明確化です。調理従事者の手洗い、食材の適切な温度管理、調理器具の消毒方法などを詳細に計画し、イベントスペースの担当者とも共有。当日はチェックリストを用いて徹底した衛生管理を実施し、保健所の検査でも高い評価を得ました。

また、SNSを効果的に活用した事前告知も成功要因です。開催の数ヶ月前からイベントのコンセプト、メニュー、シェフの紹介などを積極的に発信し、地域のメディアにも働きかけることで、高い集客を実現しました。結果として、連日満席となり、地域の食材の魅力を広く伝えることに成功しました。

失敗事例:許可申請の遅れと設備不備によるイベント中止

ある個人事業主が、手作りの焼き菓子を販売するイベントを計画しました。しかし、残念ながらイベントは中止となってしまいました。主な失敗の原因は、許可申請の遅れと設備不備にありました。

まず、イベント開催まで時間があると思い込み、保健所への相談や申請手続きを後回しにしてしまいました。イベント直前になって慌てて申請したものの、書類の不備や、保健所が求める施設基準を満たしていないことが発覚。特に、焼き菓子を製造するためのオーブンや作業台の配置、手洗いシンクの数などが問題視されました。

次に、イベントスペースの設備確認不足です。レンタル契約時に「厨房付き」という情報だけで判断し、具体的な設備が保健所の基準を満たしているかを確認しませんでした。結果として、追加で設備をレンタルする時間も資金もなく、最終的に許可が下りずにイベントを中止せざるを得なくなりました。

この事例から学べる教訓は、「企画の初期段階で保健所に相談し、余裕を持った申請スケジュールを立てること」「レンタルするイベントスペースの設備が、提供する食品の種類と量に対して保健所の基準を満たしているかを事前に詳細に確認すること」の重要性です。安易な判断は避け、専門家の意見も積極的に取り入れるべきでしょう。

まとめ:イベントスペースで食品販売を成功させるために

まとめ:イベントスペースで食品販売を成功させるために

厨房付きイベントスペースでの食品提供・販売は、多くの可能性を秘めた魅力的なビジネスチャンスです。しかし、その成功には保健所許可の取得が不可欠であり、適切な準備と知識が求められます。

この記事では、イベントスペースで食品販売を行うための保健所許可の取得方法から、必要な厨房設備の基準、申請の流れ、そしてスペースの選び方や費用感まで、包括的に解説してきました。

イベントを成功させるためには、以下のポイントを常に意識することが重要です。

  • 事前相談の徹底: 保健所との事前相談は、許可取得への最も確実な近道です。不明点は早めに確認し、必要な準備を怠らないようにしましょう。
  • 設備基準の理解: 厨房設備が保健所の基準を満たしているかどうかが、許可の可否を大きく左右します。シンクの数、給排水、換気、冷蔵設備など、細部にわたる確認が必要です。
  • 衛生管理の徹底: 許可取得後も、食中毒などのリスクを避けるために、日々の衛生管理を徹底することが重要です。
  • 適切なスペース選び: 企画内容に合った厨房設備が整っているか、利用規約で食品提供・販売が許可されているかなど、スペース選びは慎重に行いましょう。

これらのステップを一つずつ確実に実行することで、安心して食品を提供・販売できるイベントスペースを見つけ、あなたのイベントを成功に導くことができるでしょう。この記事が、あなたのイベント企画の強力な一助となれば幸いです。

イベントでの食品販売、保健所許可の取得や会場探しに不安はありませんか?「スペースコラボ」なら、専門知識を持つスタッフが、あなたにぴったりの厨房付きイベントスペース探しから、スムーズな許可取得までをサポートします。成功への第一歩を、今すぐスペースコラボで踏み出しましょう!

著者

寺島 翔平

イベントを開催したい業者様と、スペースを貸したい施設様との仲介業務を行っています。特に買取催事を中心に、個人として約15社の業者様の平日イベントスペースをスーパーマーケットなどで確保。業者様が安心してイベントを実施できるよう、迅速かつ柔軟な対応で日々場所の確保に尽力しています。

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